蛮勇引力 下 愛蔵版
絶対に、こっちにメッセージは伝わっていない気がするのですが(爆)、とにかく、メッセージはあるということは伝わってきます。
でも、これって、けっこう大切なことかも。
絶対に、こっちにメッセージは伝わっていない気がするのですが(爆)、とにかく、メッセージはあるということは伝わってきます。
でも、これって、けっこう大切なことかも。
本当に果てしないと思われるぐらい大きく大きく広げられた物語が、綺麗に閉じていくところを見せてもらいました。
もちろん、ギルサナスはどうなったとか、いろいろな部分はあるのですが……。でも、それは小さなことです。外伝や、シナリオ集なんかで語られることもあるのだと思います。
最後、生きとし生けるものすべてが、善も悪も、なにもかもが、自分たちの存在を賭けて巨大な敵と戦っていく。
その盛り上がり。スケールの大きさ。そして、タッスルをはじめとするキャラクターたちの魅力。まだ、夏は途中ですが、わたしにとって、この夏1番の本だったと言い切ってしまおう!!1
「ドラゴンランス」は、パーティのメンバーが、けっこうしぶとく生き残るお話でしたが、「夏の炎の竜」は、本当に容赦なしで、でもその分、お話に深みも増していたと思います。
わたしの中では、タニスも、レイストリンも、キャラモンも、ティカも、タッスルも、スティールも、パリンも、ウーシャも、ダラマールも、フリントも、フィズバンも、ダウガンも、本当に、生きているんです。
図書室に入れたいシリーズですね。
売ってないのが、残念です。
あと、1巻もうすぐフィナーレです。
同時進行で、「ドラゴンランス」も、グランドフィナーレに向かって進んでいるのですが、このカタルシスは、なんともいえないです。
ある意味、物語が閉じていくところのはずなのに、同時に、拡がっていく感じもします。
3巻冒頭で、いきなり関羽が死んでいて、展開はやすぎだろうと思いましたが、実は、そこから益州取り後の回想が始まります。
あいかわらず、読みやすいです。
そして、蜀の人って、いい人ばかりのイメージがあったのですが、本当は、こんな感じでそれぞれの思惑はきっとあったんだろうなあと思いました。
なんか、この題名からは想像できないような、乾いた無常観あふれる絵本でした。
絵本ですぜ。しかも、小学校低学年の読書感想文コンクールの課題図書。
……これを読ませて、いったい小学校の低学年の子どもたちに、どんな感想を書かせたいのか……。
最後の方でたおれているのは、「おとこのひと」ではなくて、「おとこのこ」なんですよねぇ。
世界の片隅で、いろいろなことが起こっている。それは、知っているけれど、想像するのは難しい。
だいたい、世界の片隅なんて、本当にあるのか?
どこが片隅で、どこが中心なんだろう?
結局、自分が中心でしか、人間は世界を捉えられない。