天の華・地の風 完全版 2 私説三国志
周腧亡き後ということで、孔明に乱暴狼藉を働くものもなく精神的に悶々としているだけの2巻です(笑)
精神的に悶々の原因は、龐統が、玄徳にかわいがられているから。
このあたりの書き方は、他の三国志とはひと味違うのですが、なかなか説得力があって楽しいです。
そして、龐統も……。
孔明、悪いやっちゃ(笑)
周腧亡き後ということで、孔明に乱暴狼藉を働くものもなく精神的に悶々としているだけの2巻です(笑)
精神的に悶々の原因は、龐統が、玄徳にかわいがられているから。
このあたりの書き方は、他の三国志とはひと味違うのですが、なかなか説得力があって楽しいです。
そして、龐統も……。
孔明、悪いやっちゃ(笑)
最初は、メチャクチャ文体が気になったのですが、この自意識過剰でもてあましている感じというのは、好きかもしれない。
後半になって、文体が気にならなくなってきたのは、慣れてきたというよりも、普通の文体になったからかも。
でも、結局結論は出なくて、問題をポーンと投げかけて、モヤモヤっと終わる感じ。だから、「この話、この後どうなったん」とか思いますが、多分、現実と同じく、どうにもならずにそこに載ったままなのかもしれません。
でも、そういう切り口の巧さはあります。
裸の王様を、裸だといってしまえる勇気。そして、空気の読めなさ。
どっちも、愛しいかも。
読んで思ったのは、ここまでおもしろくなかったのかと……。
多分、トレンディドラマの頃、今から20年近く前に読んでいると思うのですが。
でも、その頃も、
「えっ、これがあの名作『僕の唄は君の歌』をかいたのと同じ人?」
と、ビックリした記憶があるような気もするので、こんなもんなのかもしれません。
この主人公2人、まるで理解できないのですが……。
それは、もてない灰色の20代を送ったためでしょうか?