PAPUWA13
過去から未来に。
謎がとけていきます。
そろそろ最後の盛り上がりにむけて物語が動き出すところのようです。
どっちかというと、わたしは、マンガの全体像をとらえたいという思いは少なく、個々の作品論を読みたい傾向にあるようです。
だから、前半とか、「あしたのジョー」の話とか、「巨人の星」の話とかは、たのしかったのですが、海外から見たマンガとかは、あんまり興味がない感じです。
歴史は、それなりにおもしろいと思うのですが。
ということで、夏目房之助が、そっちにいってしまうなら、離れてしまうかも。
夏目 房之介 / 光文社(2006/11/07)
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2008年初の小説の感想です。
古川 日出男。「13」。すごい。
久しぶりに、小説をワクワクしながら読んでいる自分を発見した気がします。
もちろん、いつもどんな物語を読んでるときも、けっこうワクワクしているのですが。
でも、普段は、「物語」がおもしろいと思っているのですが、この本に関しては、「小説」がおもしろいと思ったのです。
なんというか、読んでいて、ものすごく密度の濃いものを読んでいるような充実感がありました。なんか、翻訳物の小説を読んでいるときに感じる充実感と似ています。
昔、「砂の王」というメチャクチャかっこいい小説がありました。ウィザードリィというテレビゲーム1のノベライズ。
ウィズ自体、すごくおもしろいゲームなのですが、その小説は、ゲーム以上。尋常じゃなくおもしろかったのです。
1巻だけ刊行されて、未完の小説。
でも、1巻だけで、無茶苦茶おもしろい。まさに、傑作。
続きはでないのか……と待ち続けて10年以上。
「砂の王」の続きが、別の小説として書かれているという噂を聞きました。
それが、古川 日出男の「アラビアの夜の種族」でした。
今回は、この「アラビアの夜の種族」にたどり着くために、ちょっとつまみ食いのつもりで読んだだけだったのですが……。
あぁ、やっぱり、この人、おもしろいや。
第1部のイメージは、ずっと諸星 大二郎でした。
わたしの中では、響一も、ウライネも、ローミも、みんな諸星 大二郎のキャラクターで動いていました。
でも、第2部に入って、一気に違うものに。もう、今まで見たこともない映像です。
この落差がすごい。
えっ、どんなふうにつながるの??
えっ、でも、ピッタリくる!!
そして、なによりも、あのラスト!!
ということで、以下、ネタバレありです。
すごく当たり前の話をすると、教師だって当然、このマンガでかかれているような「ほめ方」については、学習しているのだと思います。
でも、そう簡単にはかわれないのが人間。
たとえば、ここに「ドラゴン桜」というマニュアルがあるのだから、自分でやってみればいい。
そう簡単には変われないのが人間です。
でも、そういう知識にふれて、身につけようと努力していくことは大切です。
まず、子どもより先に大人が変わらなければ。