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千里眼 The Start

えーと、「催眠」が、全然、わたしにはあわなかった松岡 圭祐です。

次があわなかったら、バイバイしようと思って「千里眼」を読み出そうとしていたのですが、角川の方で、新シリーズがはじまったということで、最新作の方が面白いだろうということで1、こっちを読み始めました。

で、感想ですが、これは面白かったです。

まあ、やっぱり、キャラクター的にしっくりはこないところもあるんですけどね。主人公が、女の子(?)だから採点が甘くなっているのかもしれませんが。

相手の思考を表情から読み取るというのは、「催眠」に比べれば確かにリアルになったのかもしれませんが、あり得ないままです。

だいたいにして、人に本当に「そんな感情があって」、「そんなことを考えている」というのは、実は本人以外にには知りようがない(というか、本人にすら知りようがない)。
その表情が、その感情を表しているとしたら、それは、「その表情」と「その感情」が、イコールで結ばれているわけではなくて、「その表情」をする感情を総称して「その感情」という名前で呼んでいるにしかすぎないのです。

えーと、あんまり上手に説明できないなぁ。
まぁ、ある程度は統計的には大雑把な感情はわかるかもしれないけれど、思考まで読み取ることは無理ということです。

にもかかわらず、コレが面白かったのは、「千里眼」と呼んじゃうことで、もうそういう理屈はすっとばして、「超能力」なんだということをわたしが理解したからだと思います。

そう、これは、筒井康隆の七瀬と同じような超能力者の物語なのです。
しかも、普通、そういう超能力は、人にはばれていけないのに、世間的に有名になってしまっている。思えば、けっこう悲惨な状況かも。

でも、それにもほとんどめげず(このあたりに、わたしの共感を阻むものがある気がする)、事件を解決していく。
頭脳派なだけではなくて、肉体派のヒロイン。

今、女・九十九 乱蔵という言葉が、閃きました……。いや、乱蔵の方が、もっと深いんですけど。

ということで、小学館のシリーズではなく、この角川のシリーズに、しばらくの間つきあってみようと思います。

  1. というよりも、最新作が面白くなかったらもうダメだろう []

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ダ・ヴィンチ・コード 下

あれ、もうあんまり映画版のことは記憶から遠いのですが、こんなラストでしたっけ?

わたしの印象(記憶でないのでお間違えなく)では、映画は、もっと突き放した感じで終わっていたと思ったのですが。

なんとなくこの原作では、その突き放した感じがなくなっています。

「ソフィー、これからどうするねん!!」

みたいな感想で、映画は終わっていたのですが、こっちは、家族を見いだして救いのある感じです。

そして、信仰についても、ラングトンや読者に対して、ある一定の結論というか、考え方を示しています。

ということで、こっちの方が、映画版よりも、結論的にも好きです。

まあ、ある意味、原作の方が、キリスト教にある程度配慮しているともいえるのかもしれませんが。

しかし、ダン・ブラウンおもしろいです。
わたしは、「天使と悪魔」よりも、こっちの方が好きかもしれない。

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妖精国の騎士9

死をこえて再生です。
何回か、これまでも冥界巡りはあったのですが、今回のは、やっぱり最大かなぁと思います。

ある意味、これで、今までもっていた負の感情を精算して、一気に物語を展開していこうとするような感じです。

次は、アーサーが、自分の中の闇と向き合う番です。

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ドラゴン桜2

しかし、バカといいながら、2人ともほどよい感じには基本はできているといっていいと思います。そして、ほどよい感じに、不幸で、孤独。

この「孤独」というのは、けっこう大切で、つるむ人間がいると長続きはしない。

しかし、わたしはやっぱり思ってしまう。それでもやっぱり、レールの上にのせられているだけ。どのレールにのるかの選択肢を本当にこの子たちが選んだのかと。

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隠の王7

一人だけ大人な虹一の正体が、なんとなくわかってきたような。

しかし、森羅万象を使うと、どうなるんでしょう?どんな技なのかは、まだわかってないんですよね。体中が外道の書になることは、わかったけど。

「森羅万象から創造された」なんて意味ありげなセリフも、出てきました。