NANA-ナナ-12
この始まり方は、ビックリしました。
「えっ!」
と叫んで、思わず11巻のラストを読み直してしまいましたよ。
以下、この衝撃についてネタバレありです。
この始まり方は、ビックリしました。
「えっ!」
と叫んで、思わず11巻のラストを読み直してしまいましたよ。
以下、この衝撃についてネタバレありです。
うーん、今までほったらかしだった設定を収束させて完結させる気があるのだろうか?
あと、1巻で終了です。
今までのシリーズを見てくると、うまくはぐらかして終わりという気がしないでもない。
前巻で運命の別れをした、フィリエルとルーン。
いきなり、この巻のまん中ぐらいで、再開しています。
きみら、どんなけこらえ性ないんや(笑)1巻分ぐらい別行動しろや~。
と思わず叫んでしまいました。
でも、おもしろい。そして好きです。
物語は、この世界の成り立ちへ。
世界の果てにある見えない壁。誰がいったいこの世界のシステムを作ったのか?
「西の善き魔女」は、フィリエルとルーンの物語ですが、この世界はすごい魅力的で、彼ら以外の物語も語れそうなぐらいノビノビと広がっています。
わかりやすい主張がいいです。
大人も、実は余裕のあるときに、ちょっと考えればわかるのですが……余裕がなさ過ぎるのが、今の問題なのかも。
でも、この本の最大の課題は、本当にこの本をもって伝えたい層には、この本は手にとられないということだと思います。
最後のマンガにあるように、
「次はお父さんが読みな……」
までのハードルが、高い。
そして、この問題が、最大のネックになるのかも。
ただし、わたしがこの本に共感するのは、この本の主張と自分の考えていることが合致するからであって、ちがう思想をもっている人にとっては、どんなに論理的に話しても、
「なにを甘っちょろいことを」
ですまされてしまうかもしれないとも思います。