薔薇のために6
いろいろなんだかんだとある巻ですが、最後の1話で、全部芙蓉さんがもっていった感じです。
全3巻かと思っていたら、全然、終わってないですねぇ。
しかし、生き霊でも、人違いするのかねぇ。
いやーな感じの1冊。
教師していたときは、
「俺の授業がわからないのは、バカだからだ!」
と言い、マンガ家になってからは、
「俺のマンガがわからないのは、バカだからだ!」
と言う。
いや、実際にそう言っているというわけではないのですが、要するにそんな話をしている。
どこまで、えらい人やこの人は。
えーと、インタビューした人が江川 達也になりきって書いたというつくりのこの本。そう、実際は、江川 達也の本音を伝えているのではないのかもしれません。
もちろん、賢い江川達也のことですから、そうやって自分に直接批判がくるのをかわすというのも、計算済みなんでしょうねぇ。
なんというか、あまりにもセコい。
そういうセコい計算の上でなりたっているマンガが……やっぱり、おもしろくはないと思います。
どうしても、あの熱狂的な「BE FREE!」の暴走(大好きだった)を覚えているだけに悲しいのですが、今の「計算している」とうそぶいている江川 達也は、おもしろくないのです。
残念。
12巻まで読みながら、なんなんですが……クトゥルー神話って、こうやって集めることに意味があるんだろうか?
どっちかというと、全然、思ってもいなかったところで見つけて、ニヤリとするのが、正しい楽しみ方のような気もします。