三国志8
どっかで見たような絵だと思っていましたが、昔の池上 遼一みたいですねぇ。
色気は、池上 遼一の方が、遙かに上だと思いますが。
映画が、けっこうよかったので、ファンタジーの原点(?)、「ナルニア国物語」を読み始めました。
訳が、「指輪物語」と同じで、瀬田 貞二です。
この人の訳、読みにくい訳ではないのですが……若干、古いです。
あとがき読んだら、1966年。まあ、古いわけです。
あれから、いろいろ西欧の文化も日本に入ってきたことだし、この訳は、バージョンアップしてもいいのになぁと思います。
わたしは、いろんな人の訳ででていて、選べる環境がいいと思います。まあ、それだけで、パイの取り合いになるので、難しいのだとは思いますが……。
巨人ごろごろ八郎太って、何ものよ……。
それでも、これだけ長きにわたって読み継がれてきただけのパワーは、ありますねぇ。
映画を見て、もっと、キリスト教を前面に押し出した、お説教くさい物語なのかと思っていましたが、決してそんなことはなかったです。
第2巻にして、いきなり
「書けない~」
と叫んでいる江戸川 乱歩でありました。
割とこの全集は、年代順に並んでいるようなので、その後、28巻分も文章(小説だけではないけれど)を書いたというのは、すごいですねぇ。
1巻で、本が2~3冊分はありますから、少なくとも60冊ぐらいは書いていることになります。
で、わたしが江戸川 乱歩にもっている猟奇的なイメージは、このあたりの作品のようです。
おもしろいと思うけど、このあたりの作品の評価が、乱歩自身低いのは、本人が、
「こんなんじゃなくて、本格推理を書きたい!!」
と思っていたからなんだろうなぁと思います。
1巻を読むと、もともとが、本格推理をさらにひねったところから出発しているので、自分の作品のアラや、限界が見えちゃうんだろうなぁと思います。
しかし、古今の名探偵が思わせぶりでイヤな奴なのは、もしかしたら、作者がそのときにはトリックを考えられていないからいもしれないと思ったりして。
まあ、あんまりすぐに推理を披露しちゃうと、お話が続かないのだけど……。
実は、忍者とかかいているときよりも、剣豪ものをかいているときの方が、のってるんじゃないかと思ったりします。
白土 三平 / 小学館(1998/06)
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