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封神演義15 完全版

あぁ、ラストはけっこう重たいお話もかいていたのだなぁ。

このあたりは、記憶があまりないです。今読むと、水準以上だと思います。昔は、全然ダメだと思っていたけど。

女媧とはなにかというのも、あのビジュアルだけで、おバカなお話だと理解してしまったようです。

ただ、盛り上げ方は、あんまり上手くないなぁ。というか、あんまり盛り上げたくないのかなぁ。

なんでここで、太公望が、天化をとめないといけないの?

とか。

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十字路 江戸川乱歩全集19

防空壕

なんというか……えーと、エロ話(爆)

なんか、いい夢は、夢として、みさせてあげてみたいな……。

大江戸怪物団

なんじゃこりゃ(笑)全然、ダメです。 

連作ものの1部かな?

十字路

やっと、まともなのが来たという感じです。
でも、乱歩のレベルからいうと、若干落ちるかなぁ。

ストーリーは、それなりなのですが、文体にいつもの色っぽさがない気がします。
なんとなく、作品の後についている自作解説を読んでいると合作とのこと。

もしかして、ストーリーだけ乱歩が考えて、文章は別の人が書いたんだろうか?

とか思いましたが、よく読んでみるとまったく逆で、ストーリーの細部は別の人のアイデアで、文章は、乱歩のものだったようです。

それにしては……。

魔法博士

なんか、少年探偵団ものがはじまると、安心。
これは、パターンが同じ事から来る安心感かもしれない。

でも、戦前も、戦後も、かわらぬおもしろだと思います。
小林少年、年取らないし(笑)何代目だ?

でも、B・Dバッチを逆手にとって、敵が罠をかけてくるところなんか、続き物の素晴らしさで、けっこうグッとくるものがあります。

黄金豹

マンネリ気味な少年探偵団ですが、手をかえ品をかえ、楽しませてくれます。

しかし、二十面相がここまで手をかけて、少年探偵団たちに挑んでくるのは、「復讐」というよりも、この混乱した世相、少年たちに「生きがい」をもって欲しいと思っていたからではないかと思ってしまいます。

そうすると、実は、二十面相というのは、明智と……。

天空の魔人

明智小五郎ではなくて、少年たちだけが出て来て、事件の解決までしちゃうというのは、少年探偵団のシリーズでは、けっこうめずらしいのではないでしょうか?

その分、乱歩も考えたのか、敵は、いつもの人とは違ったようです。

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餓狼伝19

プロレス。フェイクとか呼ばれつつ、いい仕事しています。
魅せにゃ。その心意気は、やっぱり好きだなぁと思います。
これは、わたしが、プロレスの黄金時代に、子どもだったからかもしれませんが。

以下、いつもの様にネタばれありです。

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戦闘美少女の精神分析

本人は、「萌え」もわからない、おたくとしてのメンタリティを持っていない人だそうです。

………。

嘘つけ(爆)

きっかけは、ヘンリー・ダーガーとかいっていますが、多分、セーラームーンあたりが気になっていたのではないかと。それで、ダーガーを知って「おー、芸術!」てな感じで、やっと、安心して語り出せたのではないかと。
この人って、今の地位や信頼をうしないたくない、そういう隠れおたくな感じがします。

ダーガーの話は、それなりに熱がはいっていておもしろいです。だから、ダーガーが好きなのは、多分、本当のことなのだと思います。が、それ以外の作品分析は、けっこう、いい加減だぞ。

まず、いろいろな人の説や考えをもってくるのですが、自分の感性に近くないものは、バッサリ感情で切り捨てています(笑)そのときのセリフが、

「わたしの専門的な経験からいえば……」

「わたしの感じた印象からいえば……」

みたいな感じの切り方です。
オイオイ、きみの感性は、そこまでシャープなのか(笑)

あと、解説でもつっこまれていますが、戦闘美少女を「日本的なもの」と位置づけながら、その存在を精神分析的に定義するというのは、あきらかに矛盾しています。

でも、「謎本」とか、「空想科学」たいな見方よりは、好きな見方ではあります。
戦闘美少女を語ることが、「自分語り」になっていくようなスタンスになってくれば、楽しいかも。

なにかを語りたいと思うとき、「好き」でも、「嫌い」でも、その対象になんらかの思いをこめているはずで、自分で選択して語りはじめた時点で、対象に対して冷静でなんかいられません。

だから、熱く語った、熱い文章が読みたいですね。

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のだめカンタービレ2

2巻目にして気づいたこと。
多分、この物語の主人公は、のだめではなく千秋だ。

千秋が、成長していくものがたりなんだなぁと。

のだめ自身は、不思議ちゃんのままだと、成長の余地が少ない気がします。
課題はいっぱいあるのだけど、それを課題だと本人がとらえるところまで、マンガでかけるかどうかっていうのは、ありますよね。

だんだん、おもしろくなってきました。