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三国演義5

劉備も退場して、いよいよ終盤戦です。

で、劉備死んだあとに、孔明の大活躍がはじまるのね。このあたりは、やっていることはけっこう「演義」の原作通りなのだと思います。そして、今まで以上に、孔明、あやしい力が増してきたな。
でも、この書き方だと、急におもしろさがダウンしたという印象はうけませんねぇ。逆にいうと、ここまで派手な展開にしないと、おもしろくないところにきているともいえるのかも……。

しかし、ストーリーは、原作通りでも、解釈はあくまで安能流なところが、すごい。

藤崎竜,読書ジャンプ・コミックス,マンガ,封神演義,藤崎 竜,集英社

封神演義18 完全版

結局、妲己がなにを考えているのかは、つかめないんですね。

それが目的なら、あの残酷さはなんのためにあったのか?目的のためなら、手段を選ばずだけでああするとは思えないじゃないですか?

そのあたりは、少年マンガの枠の中に収まりきらなかった部分があるのかもしれませんねぇ。

妲己が太公望にこだわった理由も、太公望が、最後に妲己に、

「まだ消えてはなら……」

と言った理由も、あんまりにも説明不足だなぁと思うのです。

そして、やつれている武王が、彼の未来を暗示しているようで、痛々しいです。

そういえば、藤崎竜は、そういう残酷なことをポッとかいちゃう人だったな。

「封神演義」の題材は、かなり魅力的なので、また、誰かがかいたいろいろな封神演義が読めたら楽しそうです。

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以前に遊んだ、以下のゲームの評価を書きました。

「傾いてる、傾いてるよ、オイ!」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4846

「テンプス」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4847

「陰謀」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4848

「将軍」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4849

「アイ・トゥー・アイ」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4851

「ジェムブロ」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4852

「タルバ」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4850

「七王国の玉座 ボードゲーム」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4853

「にじいろのへび」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4916

「海賊船」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4936

「それ何やねん」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4937

「イースター島」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4940

「インフェルノ」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4941

「海賊組合」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4942

「ことば博士」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4961

「ビンバド」
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_comment.php?comm_id=4962

伏見健二,読書アスキー,スー,マンガ,メディアワークス,モンスターメーカークロニクル,リザレクション,戦争,RPG

リザレクション モンスターメーカークロニクル

わたしは、モンスターメーカーの世界としては、鈴木銀一郎の小説と九月姫のコミックぐらいしかしらないんですねぇ。
あと、昔アスキーからでていた「コミカル・モンスターメーカー」とスーパーファミコンの「モンスターメーカー3」あたり。
TRPGとしての「モンスターメーカー」。

「コミカル・モンスターメーカー」は、同人誌っぽい感じのファンブックみたいなマンガでしたが、あとのモンスターメーカーは、鈴木銀一郎がどれも深く関わっている「銀爺のモンスターメーカー」という感じですね。

で、本作は、伏見健二のモンスターメーカーです。
もちろん、世界観的には、銀爺の世界ですし、あの有名キャラなんかも、いろいろと出てくるわけですが。
でも、いい意味で、銀爺とはちょっと違った世界の広がりをみせてくれています。

これを読むと、これから先、オークの戦士がどうなったのかとか、記憶を取り戻したルーはどうなのるのかとか、いろいろ気になります。
それ以上に、第4次モンスターメーカー戦争って、どんなんなのよというのが気になります。神々さえ滅ぼしてしまった戦争……。

このあたりは、もちろん「リザレクション」の設定としてはあるのだと思いますが、小説として読んでみたいなぁと思います。

モンスターメーカーの世界って、転生を繰り返す世界なので、同人誌的に(という言葉が適当かどうかはわかりませんが)いろいろな人が、同じキャラクターを使って物語を語りやすい世界なんですよねぇ。
なのに、そうやって語られた物語が、「コミカル・モンスターメーカー」と「リザレクション」だけなのは(わたしが知らないだけかもしれませんが)、惜しい気がします。

いろんな人がこの世界を語って、広がっていくと楽しいのになぁ。

といいつつ、カードゲームの展開の方も、一段落。これ以上の展開は、ないのかなぁ…。

最後の人の話を聞かない神様と人の話を聞かないルーのやりとりは、笑ってしまいました。

キミら、似たもの姉妹(笑)

リザレクション―モンスターメーカークロニクル

伏見 健二 / メディアワークス