むらかわみちお,読書むらかわ みちお,バーズコミックス,幻冬舎,虚数霊

虚数霊1

もっと、シュールで、ひとりよがりな話かと、なんか絵柄だけから思っていましたが、けっこうしっかりとした話でした。

ある意味、期待していたのはちょっと違うのですが……。でも、つくも神って好きです。

くうたんの記憶の話は、けっこう奥が深そうです。

市東亮子,読書やじきた学園道中記,スピード,ボニータコミックス,市東 亮子,秋田書店

やじきた学園道中記27

ほぼ、半年に1巻のペースで、順調に刊行されていますねぇ。
これからも、これぐらいのスピードで読んで行けたらいいなぁと思います。

田辺イエロウ,読書小学館,少年サンデーコミックス,田辺 イエロウ,結界師

結界師9

今回は、この「居場所がない」という斑尾の言葉が、ズンときましたねぇ。
相容れない存在なのに、相手が必要。この矛盾。いい話だ。

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陰陽師 安倍晴明の末裔たち

荒俣宏といえば、「帝都物語」。
「帝都物語」といえば、「陰陽師」。

だと思っていたので、この本が「帝都物語」のあとに書かれたというのは、けっこう意外です。

荒俣宏は、博物学者をめざしていて、ものすごい知識を持っているというのが、わたしのイメージ。
だから、この本で書いたようなことは、もうとっくに知っているのだとばかり思っていました。

だいたいこの本、おもしろいんだけど、いつもの不思議な荒俣節が見られなくて、とってもおとなしい真面目な本になっています。
これは、荒俣ファンではなくて、新書の読者のために書かれた本ということなんでしょうか?

てな、作者への興味はおいておくとして(笑)

「陰陽師」というのは、本当におもしろい集団だなぁと思います。
僧侶であるとか、山伏であるとかは、信仰の結果として、超能力を得るわけですが、陰陽師の場合は、そういう中心になる信仰がないんですね。
そして、信仰がない故に、いろいろなものの技術だけを抜き出していく。
潔斎するのも、神に仕えるからではなくて、そうすると術の能力があがるからという身も蓋もないところがあります。

そういう魔術というのは、かなり珍しいのではないかと思ってしまいます。

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子育てのコツ 絵本とおもちゃを通して

岩城さんの講演は、いいです。
おもちやと、子どもたちへの思いがものすごく詰まっていて、聞いたり読んだりしているだけで、大人なら、自分がどんなふうに子どもと接したらよいのかを思い出させてくれます。

「こうしたいなぁ」という理想型はあるのですが、現実とのギャップの中で、けっこう気持ちがささくれだってきたとき、岩城敏之さんや、佐々木正美さん、松井るり子さん、向山洋一先生の本を読むと、すーーっと、心のささくれがなくなって元気が出てきます。

岩城敏之さんの本は、主に講演の内容から取られています。だから、講演に行くと、本に書いてあった内容と同じことを話されるときもあります。また、いろいろな本を読むと、やっぱり同じエピソードが描かれているときもあります。

たまに、「同じ話ばかり…」とけしからんことをいう人もいるようです。

でも、同じ話ができるということは、すごく、岩城さんの主張が、ぶれていない証拠です。そして、そうやって、何回も何回も繰り返される話というのは、やっぱり、すごく味があって、いいお話です。
わたしは、何回話をきいても、本を読んでも、おもしろく感じます。

10月「ぱふ・宇治店」での積み木遊び。行きたいなぁ~。