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武装錬金7

ジャンプの中心的な読者的には、「もっと強いキャラクター」を望むわけです。
だから、頭脳で戦うけど武装錬金自体は強くない剛太とかは、あんまり好かれないわけです。

でも、そうすると強さがインフレしていくわけで……。

作者としては限界をもうけて、見せ方を工夫していかないと自分がワンパターンのような気がしてしてしまう。

難しい問題に、和月伸宏は挑んでます。

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DEATH NOTE 6

第1部最後のアクションですねぇ。

まさか、これで第1部が終了して、第2部があんな形で始まるとは思いもしませんでしたが。

ここまでで、6巻。内容、濃いなぁ。

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達人が選ぶ女性のためのまんが文庫100

達人ってなんだよ~というのはありますが、夢枕獏の選んでくるマンガって、実は、けっこうツボにはまるのが多いです。

「女性むけだからこそあえてコレを」

という主張は、きっと「男性むけ」にしても、「マニアむけ」にしても、「あえて」とかつけてしまうとなんでも選べちゃう気がするところは、若干あるんですけどね。

やっぱり、みんな子どもの頃に出会ったものっていうのは、印象が何割かましになっている気がします。

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ものいう動物たちのすみか 安房直子コレクション3

きつねの夕食会

最初、読んだ時は、オチは好きだけど、できはどうだろう?

というような感想でした。
けっこう、好きなオチではあるけど、電気屋さんがでてきたところあたりから、もう読めていたし…。

でも、子どもたちの前で声に出して読んでみて、ちょっと、印象がかわりました。

安房直子さんの作品って、どれぐらいの年齢の読者に向けて書かれているのかわからないところがあるのですが、この作品は、かなり明確に、「子ども」を意識して書かれているような気がしました。

子どもはねぇ、すごく楽しく聞いていました。

ねこじゃらしの野原 とうふ屋さんの話

小さい小さいところにも、丁寧な世界があるんだよというそんな感じの連作です。
オチといえるオチはないんだけれども、妙に、ふむふむとうなずいてしまうようなお話です。

山の童話 風のローラースケート

「ねこじゃらしの野原」は、人物を中心に広がっていく連作でしたが、この「山の童話 風のローラースケート」は、世界が広がっていく感じでつながる連作です。

安房直子の作品は、わりと1話完結のものしか読んだことがないので、これは、すごく興味深かったです。

森の優しさ、ふところの深さだけではなくて、森野怖さみたいなものもちゃんと書かれていて、それが、また森の風景を魅力的にしています。

特に「花びらづくし」は、出だしから、思いがけないラストまで、すごいドキドキしました。

陰と陽の両方が、しっかりと入っているファンタジーというのは、素晴らしいものです。

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甲賀忍法帖・改1

「バジリスク」と原作を同じくする「甲賀忍法帖・改」ですが、イメージは、全然違います。
というか、「バジリスク」は正統派ですが、こっちは、すごい変化球です。

帳面とかいいながら携帯だったり、戦いの場所が高架の上だったり、あやしい服着てるし。いったいどういう世界なんだ~という感じですねぇ。

まあでも、どう料理しても、けっこう元のおもしろさというのは損なわれないもののようです。
多少、アクションがなにしているのかわかりにくいという問題はありますが……。そのあたりが、まとまってきたら、すごい盛り上がりそうです。