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PLUTO1

「鉄腕アトム」が原作の現代マンガということで、読んでいます。
本当は、浦沢直樹のマンガは、文庫本になったのだけを読んでいこうと思ってセーブしていたのですが、だって、「鉄腕アトム」ですぜ……ということで、買っちゃいました。

という割には、実は、原作になっている「地上最大のロボット」って、どんな話だったか覚えていなかったりしますが。
青騎士とか出てきたはなしではなかったのかなぁ。

読んでみた感想なのですが、このロボットに対する優しさは、アイザック・アシモフと日本人だけが持ってる感覚だと思います。

形に心が宿っているのではなく、心が宿っているから、ロボットを自分を対等に扱うんですね。

そして、1巻のラスト。いよいよアトムが!
期待、もたせます。

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彼氏彼女の事情16

えーと、思えば、「ララ」で「彼かの」を気にしだしたのは、このあたりからなんですよねぇ。
まあ、虐待の話とかは、ずっとやってて、横目では見てたんですが77話の「作戦」とお母さんの話は、けっこう印象に残っています。

そして、友だちみんなと去っていくという、メチャクチャかっこいいシーンがあって、

「なに、このマンガ?」

とか思って、1巻を買いだしたんです。
いやー、ここまで遠かった。というか、まだ、そのシーンには、たどり着いてないですけど。

久方ぶりに、コメディな雰囲気で、それもよかったなぁと思います。

人は、「似たもの」と「違うもの」を抱えていて、それのどちらが、恋愛の原動力になるのかは、わかりません。
でも、お互いに(このお互いにというのが重要だなぁ。一方だけでは多分ダメなんです)、変わっていける、そういう関係でありたいものです。

友だちも、恋人も。

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昏い月 古代幻想ロマンシリーズ7

あぁ。

「今日は『おてばん』の日」

とか思っていたら、長岡 良子を長岡 京子と打ってしまった……(笑)

ということで、時代は、南北朝に。
出てくる有名人が、足利 尊氏とかではなくて、佐々木 道誉っていうんだから、渋い(笑)

今までは、どうしても歴史のなかのシリアスな場面に出てこられなかった超能力者たちも、ちょっとずつ絡んできました。
ただ、やっぱり、力があると傍観者的な立場になってしまいますね。

このあたりの幻想と現実の絡め方は、神坂 智子のシルクロード・シリーズほど、上手にはいってないか。

「異聞竹取物語」が、自分的には、とっても気に入りました。
そうして、こんなふうに歴史の裏側をかけてしまうと、超能力者たちはある意味、いらなくなってしまうのかも。

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ジュリエットの卵1

えーと、「いたいけな瞳」を読んで、感想に

「もしかすると、この人は短編の方が繊細かも。」

なんて書いたのですが、実は、長編を読んだ記憶というか、どんな作品があったのか、あんまり覚えていない……。

ということで、本棚から、「ジュリエットの卵」を出して読んでみる。

すごいフワフワした作風ですが、実は、けっこう悪意にみちているかも……いや、この言い方は、間違っているなぁ。出てくる人は、けっこういい人たちだと思います。

でも、それを外側から見る作者の目って、すごく厳しいような気がする。厳しいというか、突き放している?
ちょっと、これも違う気がするが……。

えーと、例えば、わたしは、苫子さんとか好きです。

「あなたキレイだもの。おなたのお兄さんもキレイだもの。それだけで充分、私には毒なのよ…」

そんな風に、恋敵に素直に言えてしまう人というのは、なかなか、すごいと思います。

あと、生きるためには、誰かに依存するだけではなくて、自分に依存してくれるだれかが必要なこととか、けっこうシビアなことをかいてます。

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黄金獣 上 淫花外法編 サイコダイバー・シリーズ

おかれている状態のせいか、ちょっと毒島 獣太が、いつもよりかわいい気がします。
というか、だんだんと、作者の主人公に対する解釈が変化してきているのがわかる。

本当に、自分の書くキャラクターが好きなんだなぁと思います。