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多重人格探偵サイコ10

自分の存在が、だれかのスペアだったら?

それって、大塚 英志が、さんざんマダラでやってきたことだなぁ。
そして、魂さえが、フロッピー1枚で人から人へ移動したりする。

人は、人のどこを見て、その人だと認識するのでしょう?

外薗昌也,読書エマージング,モーニングKC,外薗 昌也,講談社,SF

エマージング1

主人公が、けっこうダメダメちゃんで、脇に天才的な人が配置されているので、この主人公っていったい……と思っていました。

「根っからの臨床医」。現場の人間であるということが、この主人公を形作ってるもののようです。

今までの物語だと、「臨床医」であることと「研究医」であることは、けっこう対立的にかかれていたのかなぁと思いますが、今回は、そのあたりのことも、すごく、平等にかかれていくようです。

でも、自分の身近な人が、次々に病に冒されていくというこの物語は、ものすごくきつい。きつすぎる感じがします。

SFや思想に逃げる様子もないようですし、ここからいったい、どんな、物語を見せようとしているのでしょうか。

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彼氏彼女の事情17

うむ。ずっと思わせぶりな態度は……。もしかしたらと思っていたら、やっぱり、そういう展開であったか。

お話は、有馬のパパ編に入って、また新しい展開に。
あれ、でも、友だちを引き連れて去っていくシーンは、ママ編の最後にあったと思ったのに、ないなぁ。

……もしかすると、あのシーンそのものが、幻だったかな(笑)

世界というのは、思い違いでできている……。

パパが、雪野に以前あったことがあるというのが、気になるところです。
いつだ?

吉野朔実,読書ジュリエットの卵,吉野 朔実,小学館,小学館文庫

ジュリエットの卵2

全2巻ということで、これで完結なんですよねぇ。
なんか、すごいところでお話が終わっています。

たしかに、「終わり」っていう雰囲気はでているのですが、これ、解決とかそういうことは、一切、されていませんねぇ。

ただ、人が出会って、変化があって。その変化のみを追っていったという感じです。

そういう意味では、広がった物語が一点に収束していくような快感は、少ないかもしれません。

でも、確かに、生きていくってそういうことか?

という気もします。

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黄金獣 下 秘宝争奪編 サイコダイバー・シリーズ

なかなか、あの言い切るシーンは、かっこよかったです。

ときどき、毒島獣太も、むかしはなんにももってなくて、のし上がってきたのかなぁと思えるような描写があって、そのあたりも、けっこう好きかな。