結界師4
兄貴がでてきた。
敵っぽい味方?
表紙の人、てっきり真秀だと思ったら、違いますね。マーティンですね。
ビックリ。
顔のかき分けという部分では、多少、課題が残りますが(なんか、偉そうだ)、つばさが、フワッと花がひらくようにキレイになるところは、なかなか、印象的なシーンでした。
世界のなかで、そこだけが、くっきりと浮いて見える。
精神的な支柱を失って、さまようマキバオー。
でも、もっと辛いのは、自分が乗馬を許可したばっかりに、そういう結果を導いてしまった飯富調教師だと思います。
でも、彼は、マキバオーたちのために、そして、なによりもチュウ兵衛のために、悲しみを抑えなければならなかったのです。
その部分が、京都の夜の話で、ちょっと見える。
男だ。渋い。
文庫で4冊。単行本なら、8冊ぐらいのはずのこのマンガですが、もし、同じストーリーを今かくとなると、多分、倍以上の量になるんだろうなぁと思います。
これが、マンガが進化してきた証拠でもあるし、また、昔のマンガが、とっても、濃密な味がある理由であるようです。
人間と一緒に、ロボットが、お猿の脳へ精神接触しているのですが、ロボットにそれは可能なのだろうか?
いや、ベンフォードが、彼女を人間として扱いたかったのだなぁというのはわかる。でも、心は人間でも、ボディは鋼鉄で、頭脳は陽電子頭脳なのだと思っていたので、この解釈の仕方は、ちょっと違和感があります。
まあでも、そういった、「きっとアシモフなら……」という部分を気にしなければ、とても楽しい小説です。
残りの2人が、あとをどう引き継ぐのか、けっこうドキドキします。